生活費が足りなくてお金を借りる際の注意点

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カードローンに関するアンケートを実施している消費者金融やカード会社がいくつかありますが、「何故カードローンを利用しますか?」の質問に半数近くの人が「生活費の補充のため」と答えています。

一定の給料を得ていれば、バイトでもカードローンの契約が可能なカード会社もあります。しかし生活費のためにお金を借りる場合、カードローンでお金を借りていい人とそうでない人がいます。

生活費が厳しくてお金を借りる前に自分がどちらに該当するかを考えましょう。

一時的な不足ならカードローンを賢く活用する

生活費が厳しい人の中には、その月に思わぬ出費があって資金がショートしてしまうケースが見られます。

■不意な出費が発生するケース

  • 両親や自分の子供が病気やけがをして入院費や通院費がかかった
  • 赤ちゃんを出産した
  • 普段使っていた家電製品が故障してしまって、やむを得ず新しいものに買い替えた
  • 友人の結婚式出席・・・etc

この場合、当初想定していなかった数万円とか下手をすると10万円を超える出費が発生します。

このようなイレギュラーな出費で一時的に生活費が厳しくなったのなら、足りない分を母や姉といった親族の誰かから借金するという方法があります。しかし両親も高齢の場合は年金生活で余裕がなかったり、頼れる親族自体がいなくて相談できる状態ではないという方もいるでしょう。

そんな時はカードローンでその場をしのぐ方法もひとつの選択肢として検討しても良いかもしれません。なぜならば、元の状態になれば給料の余った分を利用して借金返済に充てることが出来るからです。

また出産手当の手続きや入院などの医療保険を契約している場合は、カードローンで立て替えた借金をすぐに返済できるよう、契約書を確認して面倒でも早目に手続きを行いましょう。

慢性的に生活費が足りない人は、カードローンの利用を慎重にすべき

カードローンの利用に慎重であるべき人は、慢性的に生活費が足りなくなっている人です。

例えばアルバイトなど収入の不安定な仕事で給料が安い、会社の業績悪化に伴い給料や収入がカットされたなどの事情で、普通に生活している分でもお金が足りなくなってしまうケースです。

そのため、足りない部分をカードローンからの借入でしのげても、それは一時的な回避にしかすぎません。1か月くらい経過すればカードローンで借りたお金の返済期日が迫ってきます。

また、元金の返済に利息の支払いを上乗せた総額を支払う必要があり、ますます家計のやりくりが厳しくなります。悪いサイクルに陥るとまたお金が足りなくなって別のカード会社を利用する多重債務者になりかねません。

もし夫や妻に内緒で借りている人は、離婚の危機とならないよう返済計画をしっかり考えておきましょう。

リボ払いではいつまでたっても借金返済が終わらない

カードローンの返済方法で、多くのカード会社が採用しているのがリボ払いです。月々最低限の金額を支払いさえすれば、返済したことになる手法です。

リボ払いの返済方式にもいくつかあり、一番多い返済方式は「残高スライド元利定額リボルビング方式」です。

■残高スライドリボルビング方式
残高スライド元利定額リボルビング方式(カードローンで最も多い返済方式)
借入残高により決められた金額を毎月返済するが、返済額の中に利息が含まれており元金が減りにくい。

■残高スライド元金定額リボルビング方式
借入残高により決められた返済元金と利息を加えた金額を支払う。

借入額にもよりますが、月々数千円の支払いでもいいとしているカード会社もあります。定額の返済となると返済期間が長くなり、何とか月々の支払いをクリアできていても、その大半が利息の支払いに充てられています。そのため元金はなかなか減らず、いつまでも先の見えない借金返済を繰り返すことにもなりかねません。

まずは支出の見直しから

このように慢性的にお金の足りない状態が続いている人は、他の方法で問題解決すべきです。

基本的には収入を増やすか、支出を減らすかのいずれかです。収入は簡単に増えないでしょうから、慢性的にお金の足りない人は日々の自分のお金の使い方を見直して、無駄遣いをしている所はないか検証しましょう。

■見直しすべき生活環境

  • 食費や交際費
  • パチンコやスロットなどの遊興費
  • 家賃、光熱費といった生活費
  • 子供の教育費やペット保険・・・etc

現状での生活を続けるのが厳しいと感じているのであれば、生活水準を少し落として節約生活をしましょう。節電はもちろん外食や会社の同僚との飲み会を極力減らす、コンビニでの無駄な買い物をしないように気をつけましょう。

その中でもパチンコやスロットといったギャンブルへ使うために銀行や消費者金融のカードローンを利用している人は今すぐ止めましょう。いつまでたっても借金は減りません。また高い家賃を払い続けている状態ならば、家賃が安いところに引越しをするか、親との同居も検討しましょう。

子供の塾や習い事が家計に負担をかけている状態であれば、金銭的に余裕が出来るまで習い事の数を減らしたり、大学受験を控えた子供がいる専業主婦の家庭は、妻にバイトやパートに出てもらうことも考えていきましょう。

自分自身の医療保険やペット保険などは契約したままにせず定期的に保険の見直しをするなど、できる限りの方法を検討してみてください。

まとめ

人気の芸能人を使ったテレビCMや電車内広告によるイメージアップから、今や気軽に利用されている消費者金融や銀行系カードローンですが、あくまでも借金であることを忘れずに出来る限り短期間で返済できるよう計画的に利用しましょう。

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