長期投資を成功させるイメージとデメリットについて

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長期投資で利益を上げるイメージは、株式市場が景気の循環とともに大きく変動する中で、それを乗り越えて数十年後に企業が十分成長し、投下した資金が何倍にもなるまで保有し続けるということになります。

昨今はデイトレードなどの短期投資が流行していますが、短期投資では売買の手数料や税金などが頻繁に発生します。同じ資金を投下した場合、10年後、20年後の結果を比較すると、長期投資の方が得られる利益は確実に大きくなるのです。また、短期投資では利益を上げ続けるために、常に株価の動向や世界の経済情勢に注意を払っておかなければなりませんが、長期投資では1年や2年の動向には影響されないほどの長期的なスパンに視野を広げて見ることができるので、冷静に株式市場を観察することができます。

もちろん長期投資にもデメリットがあります。買った時点で間違いだった銘柄を所有することになった場合、長期にわたって貴重な時間も資金も無駄にしてしまうことにもなりかねません。また、たとえ有望銘柄を買えたとしても、あまりに割高な状態で買っていたならば、かけた時間のわりに十分な利益を得られないことになります。それに、長い期間のうちには株式市場が大きく変動することがありますが、そんな時でも何が起きても買った銘柄を信じ続けるという気概と度胸が必要です。

長期投資を成功させられるかは、今後成長する可能性が高い企業を探し当てられるかにかかっています。時に株価が大きく上下しながらも、全体的には着実に上昇し続ける銘柄を選べなければ、たとえ10年経ったとしても大した成果が得られないということになってしまいます。日本の株式市場の中から将来有望な企業を見つけるのはそう簡単なことではありませんが、長期投資で成功するには綿密な企業研究に徹するしかありません。

企業の分析も簡単ではありません。業績を上げ続けるためにどのような活動を行っているのか、損失が発生した場合、その原因は根本的にどこにあるのか、などといったことを徹底的に調べ上げる覚悟が欲しいところです。その企業が異業種にわたって事業展開をしている場合には、分析はますます困難になるでしょう。

こうまでしても、10年後大きな利益に結び付く企業は一握りしかないでしょう。よって、早く利益を上げたいという人には、利益をコツコツ積み上げていける短期投資や中期投資の方が向いているといえます。しかし、長期投資では、たとえ1種類の銘柄でも有望株を引き当てることができれば、それだけで一財産築くことも可能であるという魅力があるのも事実なのです。

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