話題の株式投資法・デイトレードのメリットとデメリット

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いまやデイトレードという言葉は株式投資になじみのない人にも知られているぐらい、株式市場ではデイトレードを行う人の存在が大きくなっています。デイトレードとは、1日のうちに株の売買取引を完了させるスタイルの投資法です。これを日計りともいいますが、株を買ったその日のうちに売却まで完結させ、翌日に持ち越さないというのが最大の特徴です。

デイトレードのメリットは、1日のうちに売買取引を完結させるため、企業の業績悪化などの突発的ニュースから影響を受けることがないという点です。一般的に株価に影響を与えるようなニュースは、その日の取引時間が終わってから発表されます。そのニュースの内容によって、翌日には買い注文が殺到したり一気に売りに転じたりといったことがしばしば起こります。中長期の投資では、タイミングを逸して利益を上げ損ねたり損失をこうむったりすることが往々にしてありますが、デイトレードではそういう心配は無用です。

また、1日で取引を完結させるため、利益をこつこつ積み上げることができます。中長期の投資のように、様子を見ているうちに下落に転じて、せっかくの利益を失うこともありません。また、株価の変動が小さいので、1日に得られる利益が大きくない代わりに、下落幅も小さいので大きな損失を出すこともあまりありません。

しかし、デイトレードにもデメリットはあります。ひとつめは、手数料が取引のたびにかかるので、中長期の投資に比べれば、利益に占める手数料がどうしても割高になってしまいます。手数料を定額制としているネット証券会社も最近ありますが、中長期の投資に比べると手数料がかさむことには変わりません。手数料を十分にカバーできるほどの利益を上げるには、熟練のテクニックが必要になります。

また、時間的な制約もデイトレードのデメリットと言えるでしょう。デイトレードは1日で取引を完結させるため、日中の株価の動きを常にチェックする必要があります。それに、利益を上げ続けるには情報収集にも時間を割かなければなりません。それを考えると、日中は仕事をしているサラリーマンなどが、デイトレードで継続的に利益を上げ続けるのは不可能に近いことでしょう。

最近では、デイトレードを本業とするデイトレーダーの数が増えています。しかし、一説には、デイトレードで利益を上げている人は、そのうちの3割程度しかいないとも言われています。テクニックがあれば利益を上げ続けることもできるデイトレードですが、リスクをはらんでいることは疑いようのない事実です。そのリスクに立ち向かう覚悟のある人だけが、デイトレードを続けることができるのでしょう。

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