株式投資の始め方のハードルは下がっているのは確かです。しかし、それでも色々と準備する必要がありますので、思い立った時点で株を始められるわけではありません。最低限必要となるのは2つであり、株を購入する為の資金と、証券会社の口座となっています。証券会社の口座がないと取引を行うことが出来ませんので、まず口座開設を行うところから始めるのが基本です。どのくらいで開設が完了するのかは証券会社によって異なっているものの、申し込みを行ってから2週間程度は見積もっておく必要があります。証券会社で口座を作ると聞くと、非常にハードルが高く感じられるかもしれませんが、基本的には指定された書類を用意して送るだけです。ただし、未成年の方に限ってはややハードルが高く設定されており、成人された方に比べて口座開設が難しくなっています。
それでも、一部のネット証券会社の場合は、親権者の同意書などを用意することで未成年でも口座の開設を行えるので、株を始めることが不可能ではありません。証券会社に口座を作っても、必ず取引を行う必要はありませんので、取り敢えず準備だけしておくのも手です。そして、取引を行うならば実際に株式などの金融商品を購入する為の資金を用意しないといけません。この時のお金は余裕資金、つまり仮に全額失ってしまっても問題ないお金を用意するのが普通です。株式投資で最も怖いのが、株のやり取りを行ううちに大損を記録してしまい、どうしようもない事態に陥ってしまうこととなっています。
実際に、株に手を出した結果、破産してしまった、借金をこさえてしまったといった事例は枚挙に暇がありません。どうしてそのような事態に陥ってしまうか、その原因は様々ですが、良くある失敗のパターンが生活費などの生きていく為に欠かせないお金に手を出してしまうケースです。勿論、取引で利益を上げれば問題はないのですが、逆にそのお金すら損で失ってしまうと、生活していくことが出来ずに借金などに手を出してしまう可能性も十分にあります。
このような事例が少なくないことから、株式投資を行う場合には余裕資金を用意しておくことが特に重要です。どのくらいのお金が必要かは目的によっても異なりますが、東証一部に上場されている様々な銘柄を買いたいならば100万円は必要でしょう。逆に、少額でも投資を行える銘柄や、ミニ株などの制度もありますので、必ずしも大金を用意しなくても株式投資を始めることは出来ます。