株初心者が5万円くらいの資金で株式投資をする場合、いきなり投資先の企業を選定して利益を出すといった株取引の方法でのキャピタルゲインを狙うよりはコツコツ地道に資産を増やすインカムゲインに主眼を置いた方がいいでしょう。5万円の予算というお金は決して資産運用するにあたって大きなお金ではありません。ですからまずは株初心者入門として無理せずにリスクを背負うことなく少しずつお金を増やしていくことの方を重視すべきです。インカムゲインの中には、株主優待があります。銘柄に関連する商品やサービスが割引になるものが多いです。日常生活で欠かせないものを製造しているメーカーの株式を購入すれば、自分で商品を購入する必要がなくなります。株初心者向けとしても出費を節約でき、そのお金を投資資金に回せば、さらにさまざまな投資戦略を練れます。
投資先の会社からの株主優待も視野に入れて銘柄を購入するのであれば、いつ買うかを考えることです。株主優待をもらうためには、権利確定日までに株を保有していないといけません。そして権利確定日当日に注文するのでは遅いです。株主として反映されるためには、事務手続きが必要で3営業日はかかります。9月30日が権利確定日であれば、9月27日までに購入しておかないといけません。ただし最終売買日は駆け込み需要の発生することが多いですから、株価が上昇する傾向があります。そこでもう少し早めに購入することをお勧めします。こういった情報も、元手資金の大小を問わず、投資をする人向けとしてはしっかりと知っておくことがなにより大切です。
優待内容で比較して銘柄を選ぶ場合、自分の欲しいものでチョイスする方法ももちろんあります。しかし銘柄の中には、毎年優待内容の変わってしまうものも見られるので注意が必要です。その意味で安定しているのは、割引券や金券です。これは比較的毎年似たような内容になりますし、換金性も高いです。受け取り手続きも簡単ですから、何かと重宝します。割引券や金券をくれる銘柄にターゲットを絞りましょう。
優待をメインとしても株式投資する以上、業績や配当、利回りといったものも見比べて銘柄選びする必要は出てきます。そこでポイントにしておきたいのが、PBRです。PBRとは、1株当たり純資産額に対する株価の倍率のことです。株価が割安かどうかを数値化したものです。PBRが1倍以下の銘柄はバリュー株になります。このような銘柄は比較的低価格で購入できても、業績のいいことが多いです。優待も込みで5～6％程度の実質利回りを狙えるかもしれません。もし大きな配当を獲得できれば、資産運用ではかなりのプラスです。5万円程度の軍資金でも優待の付く銘柄はたくさんあります。まずは少額から資産運用を始めてみませんか？