株式投資を行う場合に使われる企業分析について

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どの銘柄を買うか、その選択が株式の世界では重要です。空売りする場合には値下がりしそうな銘柄を、そうでないならば値上がりしそうな銘柄を見つけなければいけません。その為には企業分析が欠かせませんが、具体的には定性分析と定量分析の2種類が使われます。定性分析は、やや主観的な分析方法なので、人によっては結論が変わってしまうことも珍しくはありません。ある企業がどのようなビジネスモデルを構築しているのか、経営方針はどのようなものか、今後力を入れるポイントはどこかなどの情報を自分なりに纏めるのが定性分析となっています。

業績や配当利回りなどの会社にまつわる具体的な数字ではなく、それ以外の点から企業をチェックする手法です。ここをチェックしなければいけないというような明確な指針がありませんので、人によって注目するポイントは変わりますが、現在の金利や社会情勢、力を入れている分野などはチェックされやすい点となっています。日本は高齢化社会だから介護の需要は今後も高まっていく、だから介護ロボットを手がけているこの企業は伸びる、などのように数字以外の面から理由付けをしていく手法です。それに対して会社が発表している業績や、配当利回りなどのチャートから得られる情報を使うのが定量分析となっています。

チェックに絶対に必要なのが年に4回刊行されている会社四季報であり、こちらは企業のデータが多く掲載されているのが特徴です。その為、まずは会社四季報で銘柄をチェックして、企業の利益や資産などと株価の関連を調べていきます。PERと呼ばれる株価収益率はその銘柄が割安か割高かを表しているので、必ず調べたいポイントです。PERは時価総額を純利益で割って計算することが可能であり、その為にPERは株価に比例していきます。既にどこの企業の株を買うか決まっている場合には、過去のPERと比べて現在が割安か割高かを調べることが可能です。

同業種の他社のPERと比較してお買い得な銘柄がないか調べていけるものの、こちらは会社の負債などには目を向けていないので、PERのみで理想の銘柄を探すのは避けた方が良いでしょう。売上高や純利益などの業績、自己資本比率などを記した財務諸表なども絶対にチェックしなければいけません。この2つの手法は会社を良く知る為の手段なので、どちらか一方を使うのではなく、両方をバランス良く利用して会社の実態について調べていく必要があります。

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