株式投資を行う場合には必須となる財務分析

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株式投資を行う場合に欠かせないのが、財務分析です。財務諸表はキャッシュフロー計算書、貸借対照表、損益計算書で構成されており、全てをチェックするのは相当の知識が必要となっています。更に、株式投資を行う場合には複数の銘柄に手を出すことが多いので、一社に時間をかけ過ぎるのは良い傾向ではありません。その為、安全性、生産性、成長性、収益性の4つのポイントに絞って数字を見ていくのが良く使われる手法です。安全性は、企業が破綻してしまわないかを調べる場合に使われ、最も重要なのは流動資産を流動負債で割った流動比率となっています。1年以内に現金に出来る流動資産より、1年以内に支払期限が来る流動負債の方が大きい場合には、その会社は借金を返す為に新たな借金を作る可能性が極めて高く、注意が必要です。

トヨタ自動車など莫大な剰余金を抱えている企業もありますが、基本的には銀行などから借金をして経営を行うのが普通となっています。流動比率が200%を超えている場合には当面の間は問題なく借金を返していけると判断することが出来るので、安全性は高めです。生産性は付加価値を従業員数で割った労働生産性が注目のポイントであり、基本的に高い程に生産性が優れていると判断出来ます。株式投資を行う場合に特に重要なのが成長性であり、今後会社が発展していくかを見極めることが可能です。

株価キャッシュフロー倍率は株価を1株当たりのキャッシュフローで割ったものであり、低い程に割安と判断することが出来るので、安い株を探している場合には絶対に抑えておきたいポイントとなっています。前期と当期の売上高を比較して算出することの出来る売上高伸び率もチェックしておきたいポイントです。株式投資の基本は安く買って高く売る、なので、今後に期待が持てるか成長性から判断することは欠かせません。収益性の分野では経常利益を総資本で割った総資本利益率はまず抑えておきたい数字となっています。

当期利益を株主資本で割った株主資本利益率も重要な数字であり、この2つは高い方が収益性の面で優れていると判断することが可能です。また、総資本利益率と株主資本利益率が10を超えているならば特に優秀と言っても過言ではありません。他に総資本回転率、売上高利益率といった数字もありますが、こちらも高い方が良いと判断されます。勿論、他にもチェックしておきたいポイントは幾つもあるものの、株の勉強に割くことの出来る時間と相談して調べていくと良いでしょう。

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