株式投資における黄金律、ゴールデンルールとは

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「それで、何事でも自分にしてもらいたいことは、ほかの人にそのようにしなさい。これが、律法であり預言者です」とは聖書に登場する言葉であり、これは黄金律、ゴールデンルールといわれています。他に孔子が言ったとされている「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」など、他の宗教でも似たような言葉は多く残されており、この教えを実践している方も珍しくはありません。黄金律の本来の意味は、他人にしてもらいたいことを積極的に行いなさいというニュアンスのものですが、それが転じて非常に重要なルールという意味合いもあります。

株式投資でも黄金律、ゴールデンルールに当たる法則は幾つかあるものの、人によって基準がやや異なるのは確かです。株の世界ではこのように動けば確実に儲かる、そのようなルールは有り得ないので、投資家の方がそれぞれ基準を作っていくしかありません。特に短期投資と長期投資では性質が大きく異なってきますが、最も重要な点は損切りを適切に行えるかです。株を行う場合、利益を上げることが重要なのは間違いありませんが、同じくらいに重要なのが損を最小限に抑えることとなっています。デイトレードと言われる1日か2日程度で売買を終える手法では特に重要であり、中期や長期投資でも絶対に必要があるテクニックです。

ある企業が倒産してしまう、二度と立ち上がれないようなスキャンダルが発生してしまうなどの理由で株が無価値になってしまうことも珍しくはないものの、多くの場合は暴落しても再び値上がりしていきます。その為、仮に大きく値下がりした場合でも損切りをしっかりと行えば他の銘柄を買うなどの行動に移れますが、売れない投資家の方が非常に多く、これは損に繋がる行為です。値下がりしても再び値上がりする可能性は残されているので売りたくない、自信を持って買った判断が間違っているとは思いたくない、など理由は様々ですが損切りが出来ないまま株を抱えて身動きが取れなくなるのは定番の失敗パターンとなっています。

逆に利益を上げる面での黄金律に当たるのは、損切りと同様に一定のラインを超えたら売ってしまうことです。利益を上げている時こそ、もっと稼ぎたくなってしまうのは当然の心理ですが、株が上昇している場合には暴落の危険性もあります。勿論、途中で見切りを付けて売却した後も値上がりを続けるケースは多いですが、当初の目標を上回っているのに追いかけるのは危険な行為です。

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