株式投資に限らず金融商品全般に言えることですが、向かない人がいるのは確かです。ネガティブな傾向の方は、株式の売買を繰り返しているうちにストレスを感じてしまいます。どのくらいの資金を用意するかは人それぞれですが、決して少なくない金額を投資することとなりますので、それを動かしているとどのような性格の方でもストレスを感じることは避けられません。しかし、ネガティブな傾向にある方の場合は消耗しやすいので、仮に取引自体は上手くいったとしても精神がすり減ってしまう可能性が高めです。勿論、あまりに楽天的過ぎて無謀な売買を繰り返すのも問題ではあるものの、精神状態の面ではポジティブな方が有利となっています。
そして、気が短く我慢をすることが出来ない方も株式投資には向いていない可能性が高めです。デイトレードの場合はともかく、ある程度の期間に渡って株を所有するならば、必ず値下がりする場面に遭遇します。そのような場合に短気な方はすぐに見切りを付けてしまうことがありますが、これは損を発生させやすい行動です。株価については思い通りにならない点を良く理解しないといけませんので、予想外の動きをした場合に感情的になってしまう方はあまり向いていません。デイトレードの場合は株を抱えたまま日を跨がないことも珍しくはありませんが、それでも我慢は必要です。また、お金を貯めることに喜びを感じる方は、意外と株式投資の世界では上手くいかないケースが目立ちます。
損をするのが耐えられない方は意外と多いので、株式を行ってもストレスで長く続きません。コツコツと貯金している方に多く見られる傾向であり、ちょっとした損も嫌がってしまうので、思い切ってお金を投入することが出来ずに終わってしまいがちです。また、株式投資をギャンブルだと勘違いしている方、ギャンブルのようなものだと先入観がある方もあまり向いていません。
確かに、災害などの予想外の出来事で株価は大きく動きますので、どれだけ勉強を行っても無駄になってしまう可能性があるのは確かです。しかし、最初からギャンブルのように投資を行っていれば、利益を得られる可能性は少ないでしょう。勿論、株式投資を行うならば常に業界の動きについて把握しておく必要があるので、常に勉強が欠かせないのは間違いありません。あまり勉強をしたくない、新しい世界に対して興味が持てない方も、株式の世界には向いていないタイプです。