損切りのラインを決めるのに何を基準とすればよいのか

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株式投資で成功するには、売買のタイミングの見極めがすべてと言っても過言ではありません。理想的なのは底値で買ってピークで売ることですが、これを常にタイミングよくできる人はいません。ある程度のラインを決めておいて、それを超えたら、または下回ったら売買するのが一般の投資家のやり方です。

株式投資においては買いよりも売りの方が判断が難しくなります。株価が上がっている時は、「もっと上がるのでは?」という欲が出てくるものですし、反対に下がっている時は「もう少ししたら戻るのでは?」という心理が働き、きっぱりと判断できないものです。まだ株価が上がっている時なら、利益を確定できるわけですから気分的にも楽に判断できますが、これが下がっている場合だと、損失を確定させるわけですから、心理的に抵抗を感じるのは自然なことです。こうしていつまでも含み損を抱えた銘柄を保有し続ける状態を「塩漬け」と呼びます。塩漬け状態にしておくことで株価が回復することもありますが、長期的な視点で見ると、その間に新たな取引に回せる資金が限られるわけですから、安定して利益を上げ続けたいなら、おすすめできることではありません。

そこで損切りが重要になります。「ここまで株価が下がったら売る」という損切りの基準をあらかじめ定めておけば、いざ損切りする段になってもそれほど抵抗なく実行できるものです。

損切りラインの決め方には、金額、割合、チャートを基準にする方法があります。金額とは文字通り「損失が○円になったら損切りをする」というふうに具体的な金額を最初に決めてしまいます。金額の決め方ですが、次の取引にある程度の資金が投入できるほどには残しておかなければなりません。100万円の資金が30万円になったら損切りをするというような決め方では、次に買える銘柄が限られてしまいます。

割合とは、元の株価から何%下がったら売るというように、具体的な金額でなくパーセンテージで考える損切りの仕方です。ただし、銘柄ごとに特徴があり、1日のうちに10%も変化するものもあれば、長期間大きな変動がないものもあります。割合を設定する時は、一律ではなく銘柄ごとに決めましょう。

もうひとつ、株価チャートを元に損切りの基準を決めるやり方もあります。チャート上の前回に示した安値をラインとして、そこを下回ったらすぐに売却するという方法です。前回の安値を下回ると多くの人が売りに転じるので、タイミングを逸すれば大きく損をしてしまうことになります。安値ラインを基準にする場合は、早めに損切りできるようにしておきましょう。

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