株式投資を始めたいけれども、実際の株取引をするのに資金があまりないと悩んでいる人もいるでしょう。現在株式投資のハードルは下がっていて、数万円単位の購入金額でも運用できます。しかも低資金の方が、株式運用をするメリットが期待できます。まず何と言っても大きいのが、低資金ならでは、売買単位が小さいとリスクも低く、同様に利益が莫大に出るといったことも少ないのであまり心配しなくて済む点です。逆に100万円くらいの資金をつぎ込んで株式投資をするとなると、条件によっては売買益もそれなりですが「もし取引に失敗したらどうしよう」という悩みや不安が起きるはずです。それほどの大きな額だからです。しかし数万円単位であればどうでしょう？「もしこのお金がなくなっても大きな痛手ではない」「株式投資をするための授業料だと思えば」といった感じにポジティブな発想もできるはずです。専門家であったとしても投資で失敗しやすいのは、精神的に不安定になることです。精神が不安定になると、感情に振り回されて、冷静な分析ができなくなり、投資家生命は終了してしまうかもしれません。
また投資資金が大きくなると、成長性のある企業の成長株や有名株ともなればちょっとした株価の値動きだけでも時価総額は大きく変わります。株式市場はほかのマーケットと比較しても、変動リスクが大きく、それなりの金額になるといわれるからです。銘柄選びの情報を掴むのに躍起になったり、売買資金を大きくつぎ込むと、株価変動率に対してかなりナーバスになってしまいます。もしこれが少額の資金での運用方法だとしたら、そこまで株価の変動にナーバスにならずに済むでしょう。株価が多少値下がりをしても、含み損は限定的なものになるはずだからです。逆に株価が極度に気になる人は、もっとマーケットに入れるお金を少なくした方が良いです。
株式投資は強じんな精神力を要求されます。冷静に現在のマーケットを分析して、今後の予測を正しく行っていくためには感情に押し流されないことが大事です。しかし言うは易し行うは難しで、感情に振り回されることなく株式運用するのはかなりの難易度を伴います。特に株式投資をスタートして間もない株初心者であればなおさらです。初心者の中には、1時間ごとに証券会社にログインして自分の注文先の株価を確認している人も多いといいます。低資金で運用をすれば、そこまでナーバスになる必要がありません。損したといってもマイナスは限定的だからです。そして株価の変動に動じなくなったところで、資金に余裕があれば積み増しをしていきましょう。このような運用をすれば、何事にも動じない強いメンタルを獲得できるかもしれません。
株式投資は、とにかく慣れるところから始めることです。「最初の内は損しても仕方がない」このくらいの気軽な気持ちで運用を始めるには、少ない資金による投資を心がけた方がいいでしょう。そうしてコツコツと経験を重ねてゆけば株主優待や配当金を得て資産を築き、それだけで生活するといった目標を実現する可能性もでてくるかもしれません。