ネット証券会社の影響もあって株式投資の人口は増えている

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株式投資を行う方が増えているのは間違いありません。しかし、厳密にどのくらいの人口が株を行っているのか、その正確な数字は不明です。2010年には東京証券取引所を始めとする全国の5つの証券取引所に上場している会社の株主数が調べられました。その時の結果は4591万人ですが、これは延べ人数なので、複数の会社の株を持っている場合に別々にカウントされています。また、日本証券業協会は証券投資に関する全国調査を3年毎に行っており、2006年の時点ではおよそ18.3%の方が証券を保有していると答えました。およそ5人から6人に1人は証券などを所有している計算になり、1500万人から2000万人が株にかかわっている可能性が高めとなっています。

仮に1500万人が正しいとすると、それぞれが3株程度を持っていれば2010年に調べられた株主数の4591万人とも合致するので、この辺りの数字が妥当なところです。また、明確に株式投資を行う人口が増えている証拠として、ネット証券会社の口座数の増加が挙げられ、2004年の時点での口座数はおよそ500万でした。しかし、2011年の時点では1100万を超えており、およそ7年で倍以上に口座が増えています。勿論、口座が増えていることと人口が増えていることは同じではなく、実際には口座だけ作られているケースもあるのは確かです。株を所有している方が増えることによるデメリットは基本的にはありませんが、競争相手が増えることが考えられます。

株は誰かが得をすれば同じだけ損をする方がいる、いわゆるゼロサムゲームではありませんが、それに近い性質を持っているのは確かです。儲かる方がいれば、逆に大きく損をしてしまう方もいるので、競争相手が増えるならばそれだけ損をする方も増えるのは間違いありません。これは株式投資の人口が増えることによるデメリットですが、一方で株が普及すれば良いこともあります。学校で経済を習うことはあっても、株のようなお金の流れについて教えられることはまずありません。

しかし、株を始める方が増えれば必然的に経済について興味を持つ方が増えるので、これは大きなメリットです。また、ネット証券会社の普及に伴って、インターネットやスマートフォンを利用しての取引も増えています。多くの方がスマートフォン片手に株取引を行うようになっているので、株を身近に感じられる社会へと変化している状態と言っても過言ではありません。株は危険を及ぼす可能性もあるものの、お金の教材としても優れていると言えるでしょう。

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